【新書】『結婚難民』佐藤留美著
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結婚難民 (小学館101新書 3) 著者:佐藤 留美 |
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評価:★★☆☆☆
結婚関連本ということでこの分野に興味があるので購入。
内容的には男性(主にロスジェネ世代)が結婚できない理由を紹介しつつ、世代論を展開するという作品。
読書後の感想としては「浅い」といった感じ。
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この作品の特徴は女性の著者でありながら男性側の立場に立ち、結婚できない(もしくは、しない)人達の状況、及び、理由を解説している点にあります。
たしかに、最近のこの手の作品は一方的に男性バッシングをするケースが多く、それに対になるはずの男性側の立場になって書かれている作品は女性を全否定的なオタク的な主張がされることが多いです。
そういう意味では新鮮な視点であることは間違いありません。
ただ、如何せん内容が浅すぎる。
同じジャンルの作品の引用が多く、筆者が独自に取材したと思われる内容も「こういうことを言っている人もいます」程度の内容しか書かれていない。
この手の作品を初めて読む人にとっては良いのかも知れませんが、このジャンルが好きな人(知識がある程度ある人)には物足りない内容です。
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また、女性の筆者が男性の立場に立って作品を書く弊害としていまいちインパクトがありません。
良く言えば、バランスの取れた作品とも言えます。
あくまで個人的な好みではあるのですが、男性筆者であれば、自分のことを棚にあげて女性全体を毒づいてみるであったり、女性筆者であれば、自分のことを棚にあげて男性全体を毒づいてみるという方が面白いと感じてしまいます。
このような作品を嫌がる人も多いと思いますが、自分のことをあえて棚にあげてある意味「暴論」を展開するという作品はエンターテイメント性に非常に富んでいると個人的には思います。
多くの場合、「暴論」の中にこそ一部の真実が含まれていたりするものです。
個人的にはどうもこの作品を読んでいても良くも悪くも感情が奮い立たなかった。
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上記以外に個人的に気になった点は統計の使い方です。
例えば、「結婚相手に求める条件で「美形」をあげる女性は18.7%と低く、多く女性はイケメンを求めているわけではない。」という主張を筆者はしています。
いろいろな結婚のための条件がある中、18.7%もの女性が「美形」を求めているのにこれを「低い」割合と言ってしまって良いのか甚だ疑問です。
僕も個人的には結婚条件として「美形」を求める女性は多くないというのは概ね賛同できるものの、「18.7%」という数値を「低い」と言い換えて自分の主張を裏付ける資料にする筆者の浅はかさがどうしても許容できません。
他にも似たような統計の使い方が多々あります。
その上、参考資料として統計データを本作品中に載せてないところも個人的にはマイナス評価。
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最後に評価について。
結婚関連の書籍としては無難にまとまっていて可もなく不可もなくというところで客観的な評価は★3つと言ったところでしょうか。
ただ、個人的にはいろんな意味で「浅い」という印象が強いので評価を下げて★2つ。
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