2009年7月 5日 (日)

【文庫】『たのしい・わるくち 』酒井順子著

たのしい・わるくち (文春文庫)

たのしい・わるくち (文春文庫)

著者:酒井 順子

たのしい・わるくち (文春文庫)

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評価:★★★☆☆

酒井さんの書籍ということで購入。

『負け犬の遠吠え』を読んでから酒井さんのファンになっているのですが、この作品も酒井さんのらしさが出ている面白い作品です。

初版が10年くらい前なので少し古さは感じますが、エッセイとして気楽に読めるのがなによりです。

作品の内容としては「悪口」をテーマにして、その悪口について酒井さんが感じることを徒然に書いている感じ。

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僕が酒井さんの作品が好きなのは、自虐的に相手を楽しませながら、しっかりと自己主張をするところです。

ここら辺のスタイルは好き嫌いはあると思いますが、僕は大好きです。

自分自身もこの手法で自己主張すること多いので、なんか共感してしまえるのもその理由かも知れません。

思うに、今のご時世エッセイで商業に耐える作品を作るのって難しいと思うんです。

ブログとかあるから、面白い人生を歩んでいるとか、何気ない日常を描いているとか、知名度にものを言わせて自己主張しているだけだと、やっぱりお金を払ってまで読みたいエッセイって少ないんですよね。

なんだかかんだで個人の個性を超えた作風が追加されないと厳しいのかなと思います。

そんな中で、酒井さんは個人的に読みたいと思うエッセイを書く著者の数少ない作家かなと思います。

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最後に評価について。

個人的には面白い作品だと思いました。

ただ、やっぱりエッセイなんで1冊の作品にまとめるとどうしても冗長感が出てしまって、少なからず飽きてきてしまう部分もあるので評価は★3つ。

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2009年6月13日 (土)

而立

中国の方なので日本ではあまり知られていないかもしれませんが、孔子という方がいます。

この人は結構良いこと言ったりします。

孔子曰く、「三十にして立ち」とのこと。

孔子クラスだと30歳までは「座して勝利を待つ」という心境なんでしょうか。

まあ、晩年の言葉らしいんで「昔はやんちゃだった」的な話で、話半分に聞いていた方がいいのかもしれません。

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そんなことはさておき、真面目な話を。

個人的には30歳は一つのターニングポイントと思っています。

多くの人は20歳までにやっておきたいことみたいのがあったのかもしれません。

僕の場合は留学、浪人、を経て、大学入学したらすぐ20歳だったんで、あんまり20歳には感慨深いものはないんです。

ただ、30歳は結構感慨深いものがあります。

で、とりあえず30歳までにこれだけはと思っていることを3つほど。

一つは生活面。

今年中には一人暮らしを始めたいなあと思っています。

二つ目は健康面。

毎度のことですが、禁煙ダイエットですかね。

三つ目は恋愛面。

プライベートの充実も含めて、「大人の」恋愛をなんて思っています。

ちょっとばかり、気の利いた言葉を言うと、「而立って自分で生きていく力を身につけることで、自分の周りのことも意識していくこと」なのかなあと最近感じています。

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はい! 今僕すごく良いこと言いました。

で、なんで急にこんな話をするかと言いますと、私最近29歳になりました

何事もない誕生日が過ぎていきましたけど...。

今更ですけど、「おめでとう」的な言葉に飢えています。

そんな中、ここ8年ほど必ず毎年、誕生日のお祝いメールをしてくれる方がいます。

前職で忙しかったときも、受験勉強中で無職だったときも、ずっとです。

本当に嬉しい限りです。

この場を借りて感謝の気持ちを伝えさせてください。

「ありがとうございます。『みんなの就活日記』のご担当者様」

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2009年5月27日 (水)

【本】『モテ・バイブル』藤田サトシ著

『モテ・バイブル』 藤田サトシ著

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評価:★★★★☆

また懲りずに恋愛ハウツー本を手に取ってしまいました。

もうライフワークと言ってもいいのではないでしょうか...。

ナンパ塾を主催している藤田さんの恋愛ハウツー本です。

まあ、この手の本を多く読んでいるとある程度内容的なものはかぶってきてしまうし、実際に現実に活かせていない僕がどうこう言うのもなんですが、いい本だと思います。

この本の特徴は「効率」と「確率論」を全面に押し出して恋愛ハウツーを語っていることだと思います。

筆者の恋愛論については共感はできないものの、筆者が勧めるハウツーは納得させられます。

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詳細については作品を読んでいただくとして、結論は「3回目のデートまでにセックスまでもちこめ!」という話です。

その結論を導くための根拠とそのための方法論が作品を通して語られています。

まあ、「恋愛論としてはどうなの?」と思う人も多いでしょうし、僕もその一人です。

きれいごとになるかもしれないですけど、別にお互いが惹かれあうならセックスなんて状況による過程じゃないのなんて思ったりもします。

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ただ、方法論としては一理あると感じます。

現実的に考えると、僕なんかは女性との出会いの場なんてほとんどが合コンとかんなんですよね。

2時間くらいお酒飲んで話をしたぐらいじゃ、相手のことなんてほとんど分からない。

結局、外見が好みだったり、話があったりする子を次のデートに誘うわけです。

ここら辺まではそこまで難しくは無い。

でも、そのデートで数時間一緒に過ごす程度では、結局相手の情報が増えるくらいで自分の気持ちがすごく昂ぶったり、相手からその後に猛烈なアプローチがあったりなんてことはないわけです。

そうすると結構次を誘うのって難しいんですよね。

お互い仕事もあるし、プライベートもあるしでそれなりに忙しい。

特に僕みたいに女性経験ない男にとってみたら、いざ一日使って再度デートして下さいと言われると結構頭を悩ますわけです。

で、結局次につながらないことが多い。

「だったら1回目から勝負に出た方がいいでしょ?」と言われると確かにその通りだなあと思うんですよね。

うまくいかないかもしれないけど、どうせ次につなげられない確率が高いなら、勝負をかけてみた方がうまくいったときのリターンが大きいわけですからね。

いやらしい話、時間的にも金銭的にも効率がいいのも確かです。

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個人的には状況による使い分けが必要だと思うものの、この歳になってしまうと、恋愛経験もなく高校生のような恋愛論で女性と付き合うのって逆に難しいのではないかと思ったりもします。

正攻法でいく部分も大事だけど、同時並行的に効率と確率の高い恋愛もしていく必要があるのではないかと感じます

この時にこの作品の徹底した効率と高確率を求める恋愛ハウツーは目を覚まさせてくれるインパクトがありました

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最後に作品の評価を。

恋愛論としてこの作品を読んでしまうとはっきり言って身も蓋もありません

また、一般的な恋愛経験がある人にとっては筆者の主張は童貞臭い論調だと感じるような気もします。

そういう意味では作品の評価が人により大きく割れそうな気がするので客観的評価は★3つ程度。

ただ、そこまで無理をせずに行うことの出来ることを軸に、効率と確率のUPを目指すことを主眼にして恋愛を捉えている点は逸秀であり、個人的には非常に参考になったので評価は★4つ。

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2009年5月18日 (月)

働く男

どうも僕は自己PRが下手らしい。

改めて自分の魅力をアピールするためにたな卸しをしてみる。

昭和的価値観にならい、「男なら仕事だろう」ということで仕事のことを書いてみる。

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僕は朝は苦手です。

毎朝起きるたびに、眠たくて「会社辞めよう」と思いながら会社に向かいます。

会社の最寄り駅のトイレに入って鏡を見て、「やれば出来る子だから!」って3回ほど自分に言い聞かせて会社に出社します。

ほぼ毎朝、この作業を日課にしています。

会社に着いたらPCを立ち上げて黙々と自分の作業をこなしていきます。

正直、訳のわからないことも多いですが、なんとなくこなしています。

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すると先輩からお呼びがかかります。

大体怒られるわけですが、どんなことで怒られるのか検討がつきません。

如何せん、思い当たる節が多すぎて

「この資料なんだけど、もっときれいに折ってくれるかな。上の人がすごく気にする人で後で折り直したりするから。」

「もう、そんなことどうでもいいじゃないですか!?他に注意すべきとこあるでしょ?」と心の中で叫びます。

でも、笑顔で「すいません。今すぐやります。」と対応。

それから2時間ひたすら資料をきれいに折り直す。

監査って結構大変なんです。

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資料を折り直した後は、また自分の仕事に戻る。

やっぱり、新人なんで少し専門的な内容になるとどうすればいいかわからなくなる。

で、先輩に質問してみる。

すると大体、

「基準読んだ?」

と聞かれます。

会計処理については「基準」なるルールがあって、一般的なことは大体書いてあります。

手を抜いて「基準」を読まずに質問しようものなら、オウム反しのように「基準読んだ?」の返事が返ってきます。

類型に「私は基準じゃないから」という返しもあります。

結局、専門職は頼れるの自分だけです。

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でも、やっぱり「基準」を読んでもわからないこともあります。

まあ、「基準」自体、世の中の全ての事象が書かれているわけではないので当然ですが...。

で、細心の注意を払って先輩に質問に行きます。

「基準読んだんですけど、この会計処理を認められるかどうか判断に困っているんですけど、教えてください。」

基準の条文も見せて、会社の会計処理も説明して、自分の考えも説明して、ほぼ出来る限りのことをした上で質問するわけです。

「そこは監査人の判断で」

一瞬、相手が何を言っているかわからなくなります。

その判断基準がわからないから質問しているんで、僕より監査経験のある先輩にお伺いを立てているのに質問に対して質問で答えるという全くコミュニケーション無視のやり取り。

監査人の判断は出来ませんが、ここは精一杯サラリーマンの判断力を働かせる

「きっと、これはこの業界の定型的なボケだな。ちっとも面白くないけど、ここで笑わないとダメだな。笑え、俺!笑わないと、仕事干されるぞ!」

心の中で、自分を叱咤激励。

「ハ、ハ、ハハハ」

ぎこちなく笑う、自分。

すると、

「なに笑っているの?ちゃんと考えている?」

と怒られる。

て、天然だったのか。

まあ、衝撃です。

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そんなこんなで、日々見えない敵と戦っているわけです。

とは、言ってもさすがにストレスが溜まることもあり、年次の近い先輩にさらっと愚痴ったりもします。

まあ、これも鬼門です

はじめのうちこそ、先輩も会計の話とか、現場の話とか、自分が新人だった頃の話とかをしてくれて勉強になるわけです。

でも、そこで気持ちよく先輩に話させてしまうと、

「○○君、仕事って言うのはさあ、・・・」

と仕事観、ついには人生観まで語りだしてしまうわけです。

25歳の若造に、君付けされて、仕事の話ならまだしも、人生観まで語られる28歳ってどうなの?

そういえば、「就職説明会のときに、この業界も、うちの会社も年齢とか全く気にしてないから年齢高いこと気にしないで大丈夫だよ」って言われたわ。

そういう意味だったのか...。

完全に盲点でした。

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あ、あれ、自己PRできること一つも無いんだけど...。

また、明日から仕事頑張ります。

僕は出来る子だから...

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2009年5月17日 (日)

【本】『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』 黒井勇人著

『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』 黒井勇人著

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評価:★★★★☆

映画化されるという話を聞いて購入。

ジャンルは「スレッド文学」(?)ですかね。

『電車男』と同様に2chのスレッドを加工して作品にした作品。

社会人への入り口に躓いた主人公がブラック会社に入社して、そこでの仕事風景を描いた物語。

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実話か創作は分かりませんが、とても面白い作品です。

通常の小説が筆者の中で自己完結して終わるのに対して、スレッドを通してストーリーが展開していく作品なので、良くも悪くも執筆者がまわりのコメントに影響されてストーリーの描かれ方が変わっていきます。

この物語を提供している執筆者はうまくこの環境を利用して物語を盛り上げている気がします。

なんの変哲も無い日常、ただの愚痴になりかねない仕事への不満、自分が仕事を続ける自己満足の意義等、小説にしてしまったらつまらない事がまわりのリアクションを吸収することで面白い作品になっているかと思います。

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最後に評価について。

値段が高いこと、スレッドの焼きまわしなので作品としての重みは無いものの、気楽に読めて面白く、なかなか等身大の仕事をテーマにして面白い作品は少ないことから評価は★4つ。

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2009年5月 4日 (月)

アンビバレント・的な

久しく会っていない友達から携帯電話の番号変更のメールが来る。

昔は登録するだけで終わっていたものの、最近は良い機会なので返信するようにしている。

でも、連絡先の変更のメールのはずなのに、電話番号の桁数が10桁

何度数えても1桁足りない。

これって新手の嫌がらせ、それとも「電話はかけてくるな!」という無言の圧力

メールでは「今度の飲みに行こう」とか返信したものの、間違いなく待ち合わせできません。

相手に1桁届かない。

久しぶりの友人からの連絡に嬉しいような、何か物悲しいような、アンビバレント・的な感じです。

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それはさておき、ここ2ヶ月強は仕事の繁忙期で身動きが取れない状況でした。

会計士のお仕事は本来は4月半ばから5月半ばぐらいが繁忙期なんでしょうが、2月決算の会社から期末監査に入ったので1ヶ月ほど繁忙期が前倒しに。

来年は受け持つ会社が増えて、後ろにさらにもう少し延びる感じになるのでしょうか。

まあ、正直、繁忙期をなめていました

前職では1年中終電帰りが続いていたし、営業で外回りで体力的にしんどかった。

内勤で、繁忙期なんていう余裕のあること言っているなんて楽だなあと思っていました。

今思うと、繁忙期って土日とか完全に無視なんですね。

内勤って、どんなにしんどくても山手線1週昼寝とか出来ないんですね。

体力的なつらさは今も前職も変わらないですけど、土日が休めない、プライベートの予定が全く立てられないとう状況が2ヶ月も続くとさすがに精神的には参ります。

これが毎年続く、下手すると四半期ごとに来ると思うと今からゾッとします

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ここ2ヶ月、世の中的にはいろいろなことが起きていたんだと思います。

北朝鮮の「衛星」打ち上げ、JRの全面禁煙、豚インフルエンザの流行、前田愛の結婚と。

一番の衝撃は前田愛の結婚であることは周知の事実だとは思います。

僕自身も小学生から中学生くらいまでひたすらにファンでしたからね。

自分はボーイッシュ好きのロリコンだと信じて已まないほどに。

一つの時代が終わったなあという感じです。

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そんな話はどうでもいいんです。

今の仕事がまさにアンビバレント・的なわけです。

はっきり言って、プライベートとかを無視した今の仕事の仕方は個人的にはなしだなあと思っています。

早くも次の一手を模索しているわけです。

その反面、公認会計士の資格を取るまでは少なくとも3年は会社にお世話にならないと厳しいし、仕事が干されている会計士がいるという現状では忙しく多くの業務経験を積めることは何よりの財産になるわけです。

実際に忙しく仕事をするのは好きだし、何より給料的にもこの歳になるとある程度残業代で稼げないとまあ、生活が楽ではないですからね。

ここらへんが難しいところですね。

理想は忙しい中でも、仕事をコントロールしていくことなんでしょうけど、今のところうまい手立ては皆目検討つかず。

自分の割り当ての仕事が終わったらさっさと帰るみたいな事が出来ればいいんですけど、やっぱり新人ということもあり雑用みたいなことをやるために周りの仕事に流されてしまう。

ここで割切って帰るって行為は、例えるならばTUTAYAでAV借りる程度の勇気がいります

個人的にはTUTAYAの経営の多角化の経緯を考えるとAV借りるのは完全にNGです。

同じように仕事を教えてもらっている新人が周りを無視しして仕事を切り上げるのも完全にNGです。

ここら辺は時間をかけて少しずつ自分の価値観を変えていく必要がありそうですね。

地元ではレンタルショップにTUTAYAが入ってきて軒並みレンタルショップがつぶれているので...

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2009年2月16日 (月)

【新書】『あなたの苦手な彼女について』橋本治著

あなたの苦手な彼女について あなたの苦手な彼女について

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

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評価:★★★★☆

表紙の「・・・・・男は、「女」を差別なんかしません。その逆に、大切にしようと思います。でも、この「女」は、「自分の恋愛対象にしたいと思う女」だけです。そこからはずれたものは「女」ではなくて、ただ「どうでもいい」なのです。・・・・・男にとっての「男女平等」は、「どうでもいい女をどう位置づけるか」でしかない・・・・・・」という文章に魅かれて購入。

この文章、タイトルから女性批判的な匂いがプンプンしますが、最近の新書には似つかわしくないくらい重ための作品です。

軽く読むというよりは、筆者の論理展開を追いながら理解していく作業が必要な作品です。

読書後の感想としては、筆者の主張したいことは理解できて、その考え方はいろんなことに応用できるなあと感動したものの、筆者が語る補助的な話はいまいちのめり込めなかったなあという感じ。

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筆者の主張は極論してしまうと、「社会の枠組みがあるにも関わらず、その枠組みを批判して個人の自由を求めてしまう人は、その人がどんな主張を持っていようと、結局、からみにくいよね。」ということだと思います。

で、まあ、タイトルの通り、上記主張の槍玉に上げられるのが一部の女性なわけです。

僕は橋本さんの作品を読んだのは初めてで、橋本さんがどんな価値観を持っているかはこの作品からしか知ることはできませんが、この作品は2つの読み方があると感じました。

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一つは痛烈な女性批判です。

「男社会」であることを批判して、男女平等を求めながら、男女平等の社会を築く努力をせず、「男社会」だからという理由だけで現在の社会を否定することで自由に振舞っている女性を批判するわけです。

まあ、筆者の言いたいことは一人の男としてわからないことはないですし、個人的に苦手と感じる女性像にも一致する気はします。

そういう意味では筆者は洞察力に優れている気はします。

ただ、やっぱりこの世の中は何だかんだで「男社会」な面もあるわけで、その中で女性だけが全員が共有できる社会的枠組みを作り出さなければいけないとすると、それはあまりにも無茶な注文な気もします。

言うなれば、仕事のいろはも分からない社会人1年目の新人に成果を出していない以上、人一倍働くのは当然で、残業代をつけるなんてもっての他だというような主張と同レベルのことを言っているような気がします。

理論的には正しいし、共感は出来る人は出来るのでしょうが、そういう主張が通ってしまうのは、少し怖い気がします。

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2つ目は、人の自由をどこまで認めるかという視点です。

この視点に立つと、女性に対する議論はあくまで一つの具体例だという印象を受けます。

貧しい時代では、人は生きるために自分の分をわきまえて、自分の社会的役割を演じざるを得ない。

でも、豊かになるにつれて、社会的役割を必ずしも演じる必要がなくなり、自由を得るためにそれを批判するための主張が必要になる。

仮にその主張が認められる社会だとして、まわりの人々はそれをどこまで受け入れるべきなのかという視点です。

個人的にはどちらかというとこの視点でこの作品を読みました。

この文脈で表紙に書かれた上記の文章を読むと感慨深いものがあります。

女性論の立場に立てば「自分の恋愛対象にしたいと思う女」、(一般論に立てば、家族であったり、親友などの近しい人)に対しては、多少のわがままも今のように自由な時代ですから受け入れる事が出来るし、むしろ応援したいとさえ思います。

でも、それ以外の人が、同様のわがままを言うのであれば、それを批判こそしないものの関わりたくないというのが本音です。

このことを「差別」と捉えるべきか、「当然のこと」と捉えるべきかというのは非常に難しい問題です。

すなわち、「どうでもいい女」(もしくは、「どうでもいい他人」)をどう位置づけるべきかと考えるとすごく難しいんですよね。

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「差別」と捉えて、全ての人のわがままさえも受け入れるのであれば、人間関係に疲れてしまい、自らを守るために形式的な人間関係になりざるを負えない。

そうすると社会の人間関係は希薄化していく。

余談ですが、個人的には自分が恋愛に疎いのはこういうところにあるのかも知れません。

「差別」が出来ないので、個別の相手に対してうまく踏み込めず、恋愛関係まで発展させられないみたいな弱さがあるような気がします。

じゃあ、「当然のこと」と捉えればいいかと言えば、そうでもなくて、それをしてしまうと個別の人間関係は濃密になるかも知れないが、組織としての場の空気を壊しかねない

まあ、この作品を読んでも上記の答えは出てこないのですが、漠然とした悩みが明確化されるのは事実です。

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最後に評価について。

この作品を女性批判として捉える場合は賛否両論ある作品ではあると思いますが、個人的にはどこまで自由を認めるべきかという視点で捉えて読んだために非常に考えさせられることが多くて満足しました

ただ、筆者の論理展開として女性の話を中心に進めているために、どうしても個人的に突っ込んで議論してほしい部分と筆者の補助的な説明の部分が合致しないために飽きてしまった部分もあったので、評価は★4つ。

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2009年2月15日 (日)

マテ!!

人見知り、かつ、初対面で印象付けるような能力も魅力もキャラも持ち合わせていない僕は基本的に「待ち戦略」を多用します。

何というか打ち出しが弱いんですよね。

ある程度グループ内の人間関係が固まった後に、そのグループで欠けている部分に自分を合わせていくみたいな処世術が身についてしまっているんです。

そういう意味では結構「空気を読んでいる」つもりなんですけど、如何せん、生きることに必死でスマートさが無いのが良くないんでしょうね。

だから、新しい人がグループに入ってきたり、全く経験のない場に出くわしたりするとキャラの立ち位置が不安定になり、完全に空気の読めない男になるわけです。

まあ、損得勘定で考えると損な役回りな気もしますが、これはこれで長期的にはうまく立ち回れてストレスがないのでありかなと。

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そんな僕ではありますが、最近はうまく「待ち戦略」を出来なくなっている気が。

きっと仕事のせいなんだと思います。

まず、新人の同期に結構、社会人経験のない大学生が混じっていて完全にノリが違うんですよ。

世代間ギャップに追加して、社会人独特の微妙な距離感を平気で超えてくる人が多い。

そういうガツガツした感じはこの歳になるときついわけですよ。

それでも、同期だしうまくやっていこうと、老体に鞭打って頑張ってみるわけです。

頑張れば、頑張る程、空回り

もう、なんか空回っている自分が少し面白くなってきちゃっているわけです。

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さらに、仕事の仕方が一般の企業とは異なって、どちらかという師弟制度みたいな感じなんです。

上の人が自分のプロジェクトを持っていて、そこに部下を選んでいくみたいな感じ。

まあ、少数精鋭ならこの形もいいんですけど、如何せん監査法人も結構大所帯な訳で、師弟制度とは言っても、うまく上の人に取り入らないと仕事がもらえなかったりするわけです。

本当はののらりくらり仕事しながら、ある程度時間が経ったら実力で上の人に呼んでもらうというのが理想なんですけど、どちらかという、「どれだけ愛してるんだよ!」という具合に前のめりにアピールが必要だったりします。

個人的にはそういうの苦手なんですけど、まわりがみんなそうしているとうつるんですよね。

気付いたら、自分も前のめり

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こんな環境にいると、なんかいろんなことに対して前のめりになるわけです。

そして、打ち出しの弱い僕とかは完全にキャラが迷走する。

現場で仕事が終わった後に先輩が事務所に帰って雑用するとおっしゃれば、気付いたら「手伝わせてください!」と言ってる自分を発見する。

もう、完全に「マテ!!」だよ。

家帰って『いただきストリート』やろうよ、一人プレイで。

だって、僕とかネクラだし。

そんな社会と関わっちゃダメだよ

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客先の喫煙所でタバコを吸っていると、隣の休憩室でお昼を取っている女性陣がこちらをチラチラ見ている。

もう、完全に意識するよね。

会計士だし、最近少し痩せたし、「もしかして気になっちゃう存在かな」的な。

窓に映る自分を見て、前髪とか急に気になり出したもの。

えぇ、完全に「マテ!!」だよ。

でも、まあ、悪い気はしないよ、正直。

で、次の日も喫煙所でタバコを吸うわけですよ。

心なしかカッコつけながら

すると、なんとなくみんながこちらを見てる気がするけど、少し視線がズレているわけですよ。

直感的にこれはおかしいと思うんですよね。

原因究明のために、客先の人が昼休憩終わった後にこっそりと休憩室入ってみると僕がタバコ吸っていた位置にかぶるようにテレビがあるじゃないですか!!

見てたの僕じゃなくて『笑っていいとも』だよ、間違いなく。

もうさ、薄型液晶テレビとか止めてほしいわけ。

完全にテレビあるの気付かなかったわけですよ。

デジタル化に「マテ!!」だよ。

テレビなんてアナログで十分なんだよ。

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きちんと「マテ!!」が出来るように自分自身をしつけ直す必要がありそうです。

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2009年2月14日 (土)

【新書】『一流の人は空気を読まない』堀紘一著

一流の人は空気を読まない (角川oneテーマ21)

一流の人は空気を読まない (角川oneテーマ21)

著者:堀 紘一

一流の人は空気を読まない (角川oneテーマ21)

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評価:★★★☆☆

『朝まで生テレビ』の堀さんの主張が好きなことと、空気を読めない男とよく言われることから手に取ってみる。

作品の内容を要約すると「空気は読め、だけど流されるな。むしろ、空気を創り出せ。」という主張です。

そして、これからの時代、空気を読むだけでは生き残れないし、そういう人ばかりになると日本社会はダメになるという主張。

要約をしてしまうと身も蓋も無いような主張をしている作品です。

正直、作品全体の筆者の主張を考えると「空気を読む、読まない」の話は作品の導入に使われているに過ぎない気がします

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この作品は「空気を読む、読まない」の話というよりは、筆者の人生経験、価値観等を知るためのものと捉えるのが正解だと思います。

そこはさすが堀さんということで、普通の人とは異なる人生経験をしているので読んでいて面白いです。

まあ、往々にして、人の人生経験や価値観を語られると自分の考えと合わないと腹が立つことが多いので、堀さんの主張に共感できない人はスルーを推奨です。

個人的には、主張は面白いけど、それ以上でも、以下でもない主張という感じです。

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最後に評価について。

客観的な評価としては、自分の人生経験や価値観を語っているだけでタイトルの話と作品の内容が乖離してしまっているので、購入時は要注意ということで★2つくらいでしょうか。

個人的には、堀さんのことをこの作品を読むまでは名前ぐらいしか知らなかったので、経歴の話とかが楽しく読めたことと、堀さんの主張に基本的に同意できるので評価は★3つ。

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2009年2月11日 (水)

【文庫】『螺鈿迷宮(上)(下)』海堂尊著

螺鈿迷宮 上 (角川文庫) Book 螺鈿迷宮 上 (角川文庫)

著者:海堂 尊
販売元:角川グループパブリッシング
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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評価:★★★☆☆

海堂さんの「桜宮サーガ」シリーズということで購入。

内容としては今までのシリーズと同じようにサスペンス風の作りに医療問題を絡めた感じの作品。

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もう完全に漫画ですね。

『チーム・バチスタの栄光』のときは一部の登場人物だけ独特のキャラで、他の登場人物は見た感じは普通だが、内面に一癖も二癖もあるという感じでしたが、その後のシリーズが進むにつれて物語りに出てくる登場人物は初登場から明らかに一癖も二癖もある人物ばかり。

『チーム・バチスタの栄光』の頃のどこにでもいる普通の人物がコミニケーションを通して、独特のキャラクターへと変貌していくという作風は完全に無くなっています。

もう、最初からキャラクター全開の登場人物がどんどん登場してくる。

正直、ここら辺は評価は分かれるところでしょうね。

作品の重みが無くなった反面、気軽に読めるようになったの事実。

また、とんでもキャラばかりですが、その登場人物が織りなす物語が面白いことは間違いないわけです。

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最後に評価について。

作品として面白いことは面白いです。

個人的にはこのシリーズは文庫化されれば、随時購入しようとも思っています。

ただ、登場人物のキャラクターが強烈で、それが作品の冒頭からフルスロットルになっているので、読んでいて少し疲れるのも事実。

なんというか、連続でこのシリーズを読破していこうという気力が湧いてこないんです。

個人的には、丁度、読みたい本がない合間に手にとって読んでみるのが丁度いいのかなあという感じです。

面白い作品であるものの、そこまで購入衝動を湧き立てる作品ではないので評価は★3つ。

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